逃避論理

延々と降る雨を横目に
足を伸ばし  呼吸
窓の隙間から忍び込み
漂う湿った空気

探していたのは答えではなく
都合のいい理屈
「だからそれは」と始まる虚言
「つまり」の後が長い

雨を避けていただけ


淡々と降る雨を疎み
眉を顰め  溜息
ドアを開けた隙に忍び込み
漂う湿った空気

探していたのは答えではなく
都合のいい理屈
「だってなんか」と始まる否定
誰も付いて来ない


朝を待っていただけ