色
一つ また一つ増えていく不安の種
足場を失い崩れて行くのが見える
触れたもの全て手の中に収めていたい
踏み込んだ道はその果てまで行く
見上げた空は緑に染まっていた
堰を切ってあふれ出すことば
今ここにいる意義を確かめる
感覚を研ぎ澄ませ全てを捉える
その一つ一つに色を塗る
何かを知れば知らないものが増える
何かを忘れれば知らないものも減る
見上げた空は緑に染まっていた
隙間を目掛け身を乗り出す
今ここにいる意義を作り出す
感覚を研ぎ澄ませ全てを捉える
その一つ一つの色を塗り替える
見上げた空は
見上げる度に
見上げたこの目を緑に染めた
堰を切ってあふれ出すことば
今ここにいる意義を確かめる
感覚を研ぎ澄ませ全身で捉える
捉えた全てをこの色に変えて
染める